California Wire Products Corporation(Cal-Wire)は、米国西海岸の大手金網フェンス製品メーカーです。1800年代終わりに金網フェンスが初めて製造されて以来、金網は貴重な資産や商品を保護する有効な手段として多くの用途で使用されています。倉庫や球場、軍事基地、刑務所、学校、データ センター、商業施設、保管場所など、さまざまな施設で、安全保護や出入制限の目的を果たしています。1948年に設立されたCal-Wireは、受注設計の溶接金網製品に特化したメーカーで、特定の顧客ニーズを満たす製品を製造しています。
エンジニアリング オペレーションズ マネージャーのKenny Kuhns氏によると、同社はより適切な2次元&3次元設計ソリューションを探し始める前は、AutoCAD® 2次元設計ソフトウェアを使用して商品のカスタム設計を行っていたそうです。また、開発の自動化を進めるため、Autodesk Inventor® 3次元設計ソフトウェアの導入も試みたそうです。Kuhns氏は次のように当時を振り返ります。「以前はAutoCADを使用していて、Inventorの導入も試みましたが、設計プロセスの自動化にはつまずいてしまいしました。代わりに、SOLIDWORKS® 3次元機械設計システムとDriveWorks®ルールベース設計自動化&セールス コンフィギュレーション アプリケーションを導入することに決めたのです。
Cal-Wireでは、SOLIDWORKS/DriveWorks設計自動化パッケージの構築や構成が進む間も、コスト効果の高い効率的な2次元設計ソリューションを使用する必要がありました。Kuhns氏は次のように語ります。「AutoCADライセンスの更新には、かなりのコストが必要でした。しばらくの間、AutoCADを更新しなかったのですが、そのうち、ファイルが開かない、図面の寸法やテキスト ブロックが表示されないといった問題が発生するようになってきました。そんなとき、友人からDraftSight® 2次元設計ソフトウェアの話を聞きました。AutoCADデータと完全に互換性があるのに、無料で低コストなバージョンがある上、さまざまな問題に対応できて、DWGファイルやDXFファイルをわずかなコストで生成できるのです」
Kuhns氏はさらに続けます。「当初、DraftSightは機能が限定された簡易版にすぎないと思っていました。ところが、DraftSight ProfessionalがAutoCADの全機能より多くの機能を備え、価格はAutoCADの数分の一ということがわかり、非常に驚きました。当社は直ちにDraftSight Professionalのライセンスをあと4つ購入し、以来ずっと使い続けています」
AutoCADより高速で効果的
Cal-Wireは、DraftSight Professionalソフトウェアを使用し続けていくうちに、この2次元設計ソリューションはAutoCADよりも使いやすくてコスト効果が高いと確信しました。同社では、受注設計製品の設計と製造にかかる時間を大幅に短縮できたのです。「ワイヤ フェンスは基本的にローテク製品です。3次元設計が完全に自動化されるまでは、3次元設計ツールの代わり2次元設計ツールを使用したほうが、ワイヤフェンスのカスタム設計を速く進められます」とKuhns氏。
Kuhns氏はさらに続けます。「当社のSOLIDWORKS/DriveWorks設計自動化システムは、代理店や営業担当者による図面や見積書の自動作成を目的としています。このシステムが稼働し、注文をERP(エンタープライズ リソース プランニング)システムに統合するまでは、製品の基本的なレイアウト情報を入力してDraftSightで処理したほうが簡単です。AutoCADで仕事を続ける人がいることが不思議です。DraftSightは、極めて効果的な機能の数々を、はるかに安い価格で使用できるすばらしいツールなんですから。私たちは、設計ライブラリをシームレスにDraftSightに移行しました。その間も、設計作業は中断することなく進んでいます」。